戸籍謄本の取り方としましては、
まず、取りたい戸籍の本籍を、
地番まで正確に知っておく必要があります。

なぜなら、戸籍の本籍とは、戸籍の住所のようなもので、
役所のコンピュータ内では、その本籍がインデックスされていて、
該当の戸籍を検索できるように登録されているからです。

逆に言えば、取りたい戸籍の本籍が不明のままなら、
役所側も、その戸籍を探しようがないということになります。

そのため、戸籍謄本を取りたい時には、
最初に、その戸籍の本籍を調べる必要があるわけです。
もちろん、取りたい戸籍の本籍を正確に知っている場合には、
調べる必要はありません。

次に、戸籍の本籍から、
その戸籍謄本を取れる役所がどこなのかを調べます。

通常、戸籍謄本は、法務局や税務署、県庁などで取得できるものではなく、
戸籍の本籍のある市区町村の役所でのみ取ることができるものだからです。

そして、ここで大事なのは、
戸籍の本籍のある市区町村の役所という点です。

つまり、どこの市区町村の役所でも取れるものではなく、
ある戸籍謄本を取るには、
その戸籍の本籍のある役所でのみ取ることができるものなのです。

たとえば、戸籍の本籍が、神奈川県厚木市○○町○○番でしたら、
通常は、厚木市役所でのみ、その戸籍謄本を取ることができます。
郵送で戸籍謄本を取る場合も、基本的に同じです。

ただ、区役所のある市では、市内の区役所でしたら、
どこの区役所でも、戸籍謄本を取ることが可能な場合がほとんどです。

逆に、区役所のない市では、基本的に、取りたい戸籍の本籍の市役所でしか、
その戸籍謄本を取ることはできないということになります。

そして、戸籍の本籍と、取得先の役所が特定できましたら、
次に、その役所にある戸籍謄本等の交付請求用紙を取得します。

この戸籍謄本等の交付請求用紙は、
いわゆる申請書なのですが、市町村ごとに形式が違っていますし、
その名称も様々です。

いずれにしましても、戸籍謄本を取る時には、
その役所が用意している用紙に、必要事項を記入して、
戸籍謄本を請求することになります。

直接、役所の窓口に行くことができれば、
戸籍の窓口で、その用紙が用意されていますので、
窓口でその場で記入しても良いでしょう。

ただ、戸籍謄本を取るときには、
請求者が本人であることを確認するために、
運転免許証などの顔写真付きの身分証明書を提示しなければなりません。

もし、顔写真付きの身分証明書が無ければ、
たとえば、健康保険証と、年金手帳の2点など、
2点以上による本人確認が役所の窓口で行われますので、
その準備が必要です。

ちなみに、相続で、本人以外の戸籍類を取りたい時には、
上記のもの以外にも、相続関係のわかる戸籍類のコピーが必要になりますので、
注意が必要です。

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