一般的に郵便貯金とは、ゆうちょ銀行の口座のことです。
他の銀行とは違って、
口座番号というのが、記号番号となっています。
ただ、他銀行からゆうちょ銀行口座に振り込まれる為の受け取り口座として、
記号番号とは別に、
口座番号が用意されている所も、他の銀行とは違う点です。
郵便貯金・ゆうちょ銀行預金の遺産の相続手続きは、
通帳に支店というのがないので、
どこの郵便局のゆうちょ窓口でも書類の提出はかまいません。
ただ、相続手続きの書類審査や処理自体は、
ゆうちょの相続センターに書類が送られ処理されることになります。
郵便貯金・ゆうちょ銀行の預金の相続手続きは、
通常、1回では終わりません。
概略的には、1回目の書類作成をして、それをゆうちょ窓口に提出し、
その後、相続センターで審査され、
センターから詳しい資料が送られてきます。
そして、その指示に従って、相続書類を作成して、
法定相続人等の記入等を行い、
再度、ゆうちょ窓口に提出という流れになっています。
1回の審査で1、2週間かかり、
2度目の審査で1、2週間かかりますので、
遺産の相続手続きが完了するまでには、全体で約1ヶ月前後は必要です。
さらに、法定相続人の署名をもらう作業や、
相続書類を作成する期間を入れると、もう少しかかってしまうかもしれません。
被相続人の預金の入金については、
少し前までは金券による換金でしたが、
今は、代表相続人のゆうちょ銀行口座に入金されるのが基本となっています。
遺言書等がない時には、法定相続人全員の同意の証として、
専用の用紙に署名や実印の押印が必要となります。
もし、戸籍なども含めて必要な書類が整わない時には、
ゆうちょ銀行の相続センターでの審査が通らないので、
書類がきちんと整うまでは、永久に銀行の相続を完了できなくなります。
ゆうちょ銀行の通帳等はもちろん必要となりますが、
郵便貯金の定期預金などは、定期の証書が発行されていれば、
その定期預金の証書も必要となります。
民営化前の定期預金では証書の形が多いようです。
戸籍の原本や印鑑証明書の原本については、ゆうちょ窓口に提出した時に、
その場ですべてコピーを取ってから、普通は、原本を返してくれます。
返してもらえないようなら、戻してほしいことを伝えると良いでしょう。
遺産の相続で最初につまづくのが、戸籍謄本の取得です。
相続人については、それ程でもないかもしれませんが、
亡くなった人の出生から亡くなるまでの戸籍の取得でつまづく方が多いです。
なぜなら、出生からの戸籍となると、普通の人なら1通や2通ではなく、
5通も6通もの戸籍になり、多ければ10通前後、
兄弟姉妹の相続となれば、数十通にも及ぶからです。
銀行預金以外の遺産の相続手続きでも同じですが、
どの相続でも、通常、
亡くなった人の出生から亡くなるまでの戸籍は必須となっています。
株や不動産の相続でも必要な戸籍については同じです。
必須となっているので、戸籍が1通でも不足していれば、
いつまでも預金の相続の手続きを済ますことができないといったことになります。
もし、相続に必要な戸籍謄本や除籍謄本がよくわからないという相続人の方なら、
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