相続する株や株式の評価を知るには、
亡くなった方が取引をしていた証券会社から、
残高証明書を取得すると良いでしょう。
残高証明書には、預けている株や株式、
投資信託の保有している数量や金額が正確に記載されますので、
相続税の申告が必要な場合にも使用できます。
ただ、残高証明書に記載されている株や株式の金額については、
基本的に、亡くなった日の終値や、
亡くなった月の平均終値といった記載が多いです。
そのため、亡くなってから数か月経過していれば、
それらの株や株式の評価については、
現時点では大きく価格が変わっていることもあります。
株や株式は、日々、上がり下がりを繰り返していますので、
亡くなった方の銀行預金や不動産の評価額と比べて、
評価額を出すのは、難しいと言えます。
とはいえ、相続人の間での遺産分割の話し合いの段階では、
亡くなった方の株や株式、投資信託の評価を、
ある程度わかっていなければならない場面が多くなります。
そのような時に、証券会社から残高証明書を取得すれば、
亡くなった時に保有している株や株式の数量や金額が記載されているので、
ある程度の評価を知ることができるというわけです。
ただ、もし、株を相続するには、具体的にどうすれば良いのかよくわからない方や、
もっと簡単でラクに株を相続できる方法を、ご存知でない相続人の方なら、
株 (株式,株券,証券,投資信託) の相続に困っていませんか?
のページの方が、参考になるかもしれません。
相続する株や株式の評価を知るには、
証券会社から残高証明書を取得する方法の他に、
証券会社から、亡くなった方の住所宛てに、
定期的に送られてくる資料を見る方法もあります。
ネット証券以外では、
基本的に、ある一定の時期に、取引報告書などが、
証券会社から郵便で送られてくるからです。
そこには、取引報告書を発行した時点での、
亡くなった方が保有している株や株式、投資信託の数量、
収支などが記載されています。
もちろん、株や株式の銘柄も正確に記載されていますので、
その銘柄の時価を確認することで、
ある程度の評価を把握することができるというわけです。
ただ、株も株式も、取引所が休みの土日祝日を除いて、
日々の価格に変動がありますので、
その点には注意が必要となります。
たとえば、昨日や今日の評価と比べて、
来週には、その評価が1.5倍になっていた、
ということも稀にありうるということです。
逆に、来週には、その評価が半分以下になっていた、
ということも稀にあります。
なぜなら、株や株式の評価は、
政府や日銀の金融政策、会社の業績などによって、
急騰する株もあれば、急落する株もあるからです。
そのため、相続する株や株式の評価を出す時には、
亡くなった日を基準日とする方法や、
亡くなった月と前月、前々月の終値平均値を使用する方法があります。
ちなみに、亡くなった人が保有していた上場株式について、
相続税を計算する時には、次の4つの評価の内で、
一番低い価格を評価額としています。
① 亡くなった日の終値
② 亡くなった月の終値の平均値
③ 亡くなった月の前の月の終値の平均値
④ 亡くなった月の前々月の終値の平均値